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【八潮市道路陥没】3カ所で異状を確認 国交省、7都府県の緊急点検結果公表

2025/02/14
緊急点検の結果を説明する中野大臣

 国土交通省は14日、埼玉県八潮市内で発生した大規模な道路陥没事故を受け、7都府県に対して要請していた類似施設の緊急点検の結果を公表した。その結果、下水道管路の腐食などの異状が3カ所で確認された。いずれも管理する自治体で改築工事の実施や準備を進めている。

 中野洋昌国交大臣が閣議後の会見で明らかにした。

 緊急点検は埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、奈良県の7都府県13カ所の流域下水道管理者に要請したもの。対象となるのは八潮市内で発生した陥没箇所と同様の処理水量30万㎥/日以上の下水処理場に接続する口径2000mm以上の大規模な流域下水道管路で、対象となった約420kmにあるマンホール約1700カ所で緊急点検を実施。また緊急点検を補完するものとして、対象となる管路が布設されている道路での路面下空洞調査も約320kmで行われた。

 異状が確認されたのは、いずれも埼玉県が管理する新河岸川水循環センターに接続する管路。マンホールと管路の間の破損が1カ所と、マンホール内壁の腐食が2カ所あった。破損箇所については改築工事に着手しており、腐食箇所についてもコンクリートの増し打ちによる応急措置に向けた準備を進めている。

 路面下空洞調査では、下水道管路に起因する空洞の可能性がある箇所は確認されなかった。ただ、下水道管路との関連性が低い浅い深度で、補修の緊急性が高い空洞は埼玉県で2カ所、東京都で1カ所、神奈川県で1カ所、奈良県で2カ所確認された。また調査が完了していない区間が約70km残っていることから、国交省では速やかな調査を要請している。


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