【八潮市道路陥没】国交省、再発防止へ 点検のあり方検討 有識者委が21日初会合
委員長に家田仁政策研究大学院大学特別教授
埼玉県八潮市内で発生した大規模な道路陥没と同種・類似の事故の再発防止に向けて、国交省が設置する有識者委員会の詳細が固まった。
名称は「下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会」。委員長には、家田仁政策研究大学院大学特別教授が就くほか、委員には埼玉県、東京都、学識経験者、関係団体などを迎える。他のインフラを所掌する総務省、経済産業省もオブザーバーとして参加する。初会合を21日に開く。
委員会では重点的に点検を行う対象や頻度、技術など点検のあり方、道路管理者とのリスク情報の共有のあり方、今後の維持管理・再構築を支える制度のあり方などを検討する。先行して下水道を対象に進めつつ、水道などの他のインフラも視野に検討を行う。
14日の会見で中野洋昌国土交通大臣は「(委員会での)議論を踏まえ、今回のような大規模な道路陥没事故の防止に向けて必要な対応を検討・実施していく」と力を込めた。
委員は次の通り。
▽家田仁 政策研究大学院大学特別教授(委員長)▽秋葉正一 日本大学生産工学部土木工学科教授▽足立泰美 甲南大学経済学部教授▽砂金伸治 東京都立大学都市環境学部都市基盤環境学科教授▽岡久宏史 日本下水道協会理事長▽北田健夫 埼玉県下水道事業管理者▽桑野玲子 東京大学生産技術研究所教授▽佐々木健 東京都下水道局長▽三宮武 国土技術政策総合研究所上下水道研究部長▽長谷川健司 日本下水道管路管理業協会会長▽宮武裕昭 土木研究所地質・地盤研究グループ長▽森田弘昭 日本大学生産工学部教授