【八潮市道路陥没】国交省 流域下水道の緊急点検要請、異状有無を報告
埼玉県八潮市内で発生した下水道管の破損に起因すると考えられる大規模な陥没事故の発生を受け、国土交通省は29日、全国の下水道管理者に対して今回の陥没事故と同様な箇所の緊急点検を要請した。
対象となるのは流域下水道管理者が管理し、晴天時の日最大処理量が30万㎥以上の下水処理場に接続する口径2000mm以上の下水道管路。腐食などの施設の異状により道路陥没の恐れがないかを「下水道維持管理指針実務編ー2014年版ー」(日本下水道協会)に基づいて、目視等による緊急点検を行うこと、異状が確認された場合は道路管理者と連携の上で、補修など適切な措置を検討することを求めた。
対象施設については、異状の有無、有の場合は異状と措置の内容、完了予定時期を記載する。国交省では2月7日までの提出を求めている。
通知で示された対象となる管路施設は次の通り。()内は対象管路延長。
【埼玉県】荒川水循環センター(約59km)▽新河岸川水循環センター(約63km)▽中川水循環センター(62km)【千葉県】花見川終末処理場(約50km)▽江戸川第二終末処理場(約47km)【東京都】清瀬水再生センター(約28km)【神奈川県】相模川流域下水道右岸処理場/相模川流域下水道左岸処理場(約58km)【大阪府】鴻池水みらいセンター/川俣水みらいセンター(約109km)▽原田処理場(約5km)【兵庫県】武庫川下流浄化センター(約28km)【奈良県】浄化センター(約31km)