【八潮市道路陥没】汚水搬送に奔走、春日部中継ポンプ場で
八潮市内で発生した道路陥没事故は2日目を迎え、埼玉県は29日午前11時から春日部中継ポンプ場(春日部市)にて汚水搬送作業を開始した。
管清工業、三栄管理興業、三栄興業、三郷興業ら日本下水道管路管理業協会の会員企業数社が、春日部中継ポンプ流入きょから汚水を汲み取り、汚水吸引車にて松伏町内を流れる中川幹線(人孔)まで移送する作業を行っている。
春日部中継ポンプ場は、陥没事故があった中央幹線の上流に位置する。松伏町を流れる中川幹線は、今回の陥没事故があった中央幹線とは別のルートを通り中川水循環センターに接続している。中央幹線上流部の汚水を中川幹線へと別の系統に切り回し、下流への流入負荷を極力下げたい考え。
今回の汚水搬送作業は当初、埼玉県と管路協が締結した「災害時における復旧支援に関する協定」に基づき支援要請を行う考えだったが、協定効力は自然災害に伴う下水道施設の被災が対象であっため、埼玉県から個別に依頼を行うこととなった。
同事故は、中川流域下水道の下水道管の破損に起因し発生したものと見られており、現在、事故原因の究明を急いでいる。