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CWOに4製品納入 NDIS、DXで業務効率化支援 マイクリップに追加

 NDIソリューションズ(NDIS、岩井淳文社長)は9月26日、クリアウォーターOSAKA(CWO、城居宏代表取締役)に、AI動画解析ツール「Video Questor」、AIチャットボット「CB3」、要約議事録支援サービス「nMinutes」、データ活用プラットフォーム「Domo」の4製品を納入したことを発表した。DXソリューション群を通じて、業務効率化とサービス高度化を支援していく。

 CWOでは近年、エンジニアリング部門の業務領域の拡大や、「大阪府市下水道ビジョン」に基づく市域外展開の加速に伴い、業務の信頼性と効率性を確保しつつ、柔軟かつ持続可能な経営基盤を構築することが求められていた。また、包括委託業務の拡大に伴い、アセット・リスクマネジメント体制の強化が急務となったため、ガバナンスの確立と経営基盤戦略の整備が課題となっていた。さらに、下水道分野における人材育成と研究開発体制の整備、ナレッジマネジメント基盤の構築を通じた、技術と知見の組織的蓄積が求められていた。

 これらの課題に対応するためCWOでは今年から、「社内業務向けDXプロジェクト」を始動した。同プロジェクトでは、ナレッジの可視化や集積、属人化の排除、業務標準化の推進を優先テーマに掲げ、段階的なデジタル化を進めている。特に、生成AIの実用性にも着目しており、これによる日々の意思決定や対応力の強化を模索している。この取組みの第一歩として、NDISの4製品を採用した。

 「Video Questor」は、動画をアップロードするだけでAIが内容を解析する動画解析・対話ツール。動画の音声・字幕・映像を自動で解析し、チャットでの質問・要約・マニュアル作成・翻訳などをチャット形式で即座に実行する。

 「CB3」は、社内からの問い合わせ対応、社外のお客さま向け対応など、さまざまな用途で使える汎用AIチャットボット。他のシステムとの連携が可能なため、業務システムの共通したユーザーインターフェースとしても利用可能。

 「nMinutes」は、要約議事録の作成支援に特化したクラウドサービス。会議の情報を短時間でコンパクトにまとめ、必要な情報だけを効率的にキャッチし、次のアクションにつながるサポートを行う。

 「Domo」は、直感的なインターフェースを備え、プログラミングの経験がないビジネスユーザーでも簡単に操作可能なデータ活用プラットフォーム。プログラミングなしでデータ接続、取り込み、結合、グラフ作成などを行う。設定後は自動でデータが更新され、「Domo」を見るだけで毎日最新の数字を把握できるため、データを基にした意思決定を容易に実現できる。


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