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【八潮市道路陥没】国交省、再発防止へ有識者委設置 大規模な施設の点検手法検討

2025/02/07

 埼玉県八潮市内で発生した大規模な道路陥没事故を受け、国土交通省は再発防止に向けて、大規模な下水道の点検手法の見直しなどを検討するため有識者委員会を設置する。中野洋昌国交大臣が7日の閣議後、会見で明らかにした。2月中の初会合に向けて調整を進める。

 事故の原因究明に向けては、埼玉県が第三者委員会を設置する考えを明らかにしている。ここでの調査結果を踏まえて、国交省の有識者委員会では、大規模な下水道の点検手法の見直しや、施設管理のあり方などについて検討を行う。

 中野大臣は、「(インフラの予防保全に向け)下水道法も改正し、維持管理をしっかりやっていこうという取組みを進めている中で、今回の陥没事故が起きたことは、非常に重く受け止めている」と述べ、再発防止に向けた取組みが重要との認識を示し、「強い危機感を持って、この有識者委員会を早急に立ち上げたい」と力を込めた。

 下水道法では、腐食の恐れの大きい箇所について5年に1回の点検を自治体に義務付けている。事故現場の管きょについても、埼玉県は令和3年に点検を実施し、3段階評価のうち2番目となる直ちに工事が必要な状況ではないと評価していた。


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