中区で管路包括2期開始 広島市・8年度予算、シールド止水対策に着手 マイクリップに追加
広島市下水道局は、令和8年度当初予算案を1028億2523万2000円(前年度当初予算比6.7%増)と公表した。うち建設改良費は206億3853万1000円(同24.8%増)。6年度に発生した雨水幹線布設中の陥没事故におけるシールドマシン内部の調査に着手するほか、施設改築に重点的に予算を配分。また、8年度は同市中区を対象とした下水道管路施設の包括的民間委託の第2期業務を4月から開始するほか、西部水資源再生センターの下水汚泥固形燃料化施設の改築更新に向けた事業者選定も行う。
下水道施設の改築(148億6802万1000円)では、江波など35地区において総延長約16kmの管きょ改築(57億9922万1000円)を行うほか、西部水資源再生センターなど25カ所において施設改築(90億6880万円)を実施する。また、全国特別重点調査の対象53kmのうち先行的に調査を行った14kmの中から、緊急度Ⅰと判定された延長約400mなどの管きょについて、改築更新等の対策を実施する。
浸水対策事業費は30億7228万2000円と大幅に増額し、従来の雨水整備に加え、観音雨水幹線布設工事再開に向け、事故当時に掘削を行っていたシールドマシン内部の調査に着手するため、凍結工法を用いた止水対策工事費を計上する。このほか、美の里ポンプ場など3カ所の施設耐水化を実施する。
特定環境保全公共下水道整備(9億8483万9000円)では、老朽管きょの増大に伴い管きょ改築の予算を増額。安佐、湯来地区などで延長350mの改築更新を予定する(1億2659万円)。また、沼田地区などで延長1.8kmの管きょ布設(5億120万円)、特環処理場の和田水資源再生センターの施設改築(1019万8000円)を予定する。
このほか、下水道未整備地区の解消に6億4120万円を投じ、温品など市街化区域内10地区において管きょ布設約1.8kmを実施する。また、広島県太田川流域下水道(瀬野川処理区)整備事業負担金として1億8078万7000円を計上した。
8年度のトピックとしては、4月から中区における管路包括の第2期業務がスタートする。10年度までの3年間を委託期間とする第2期業務は、第1期と同じく広島下水道サービス(構成企業=管清工業中国営業所、三洋企業、サカタ、アクアスマート、丸伸企業)が落札している。なお同局では、中区以外の区においても管路包括を導入する方針で、8年度中の公告・入札を予定している。
また、西部水資源再生センターにおいて現在実施している下水汚泥固形燃料化事業の現行契約が13年度末に終了することに伴い、燃料化施設の改築に着手する。新施設では西部以外の市内の他処理場からも汚泥を広域的に受け入れるほか、従来の燃料化に加えて肥料利用も追加する。すでに事業者選定に着手しており、今年7月の落札候補者決定を見込んでいる。