技術開発振興基金、研究助成10件発表 フソウ マイクリップに追加
選考委員会の模様
一般財団法人フソウ技術開発振興基金(野村充伸代表理事)は11月29日、2024年度の研究助成対象10件を発表した。11月12日に開催された2024年度研究助成選考委員会での審議を経て、決定されたもの。
同基金は、フソウの創業70周年記念事業の一環として2016年に設立。水処理技術、水インフラ設備をはじめとする水事業や環境・エネルギー事業における研究、技術開発および製品開発等に対して助成・支援を行ってきた。
助成対象の研究課題と代表者は次の通り。
▽「新規N2O除去プロセスに温度が与える影響の解明」久保田健吾(東北大学)▽「共有結合性有機構造体に基づく新規省エネ染料分離膜の開発」根岸雄一(同)▽「窒素循環社会を担う革新的な低濃度アンモニア分離・検出技術の開発」芳野遼(同)▽「下水からの高純度リン酸回収のためのリン吸着膜処理法の開発」角田貴之(中央大学)▽「メンテナンスを簡略化した閉鎖循環型陸上養殖向け脱窒システムの開発」渡利高大(長岡技術科学大学)▽「海水の活用による下水塩素処理の改善手法の開発」川口康平(京都大学)▽「水道原水中の腸管系ウイルスリスク評価のためのウイルス濃縮法の開発」安井碧(同)▽「植物生体電位を活用した土壌汚染検知のためのバイオセンサーの開発」古川全太郎(岡山大学)▽「水素利用脱窒を担う微生物コンソーシアムの解明」末永俊和(広島大学)▽「PFASを可視化する環境評価色素材料の開発と検出・識別・定量・可視化光学分析法の創成」大山陽介(同)