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2023年96日 (水) 版

福祉事業との連携事例に栄誉 第16回循環のみち下水道賞、堺市が2度目のグランプリに輝く マイクリップに追加

蓋を巡って健康増進

 下水道関係者の参考となる優れた取組みを行ってきた団体に贈られる国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」が1日決定し、堺市が手掛けた上下水道局と健康福祉局が連携したウォーキングイベントの事例が、グランプリを受賞した。

 このほかイノベーション、防災・減災、アセットマネジメント、広報・教育の各部門から、農業との連携や人材育成、官民連携といった時流を反映した10事例が栄誉に輝いた。表彰式は、8日に開催される。

 グランプリを受賞した取組みは「介護予防とコミュニティ創出の鍵は??マンホールにあり!!」。介護状態となる高齢者を減らすことを目的に、上下水道局と健康福祉局が連携。市内に点在するデザインマンホール蓋を巡るウォーキングイベント「堺まちなかマンホールウォーク」を仕掛けた。

 また、上下水道のゆかりの地を巡るウォーキングイベントも開催。歩数管理や抽選で賞品と交換可能なポイントがたまるスマートフォンのアプリとも連動させ、歩きたくなる仕掛けも用意した。

 今年度で16回目を迎える循環のみち下水道賞は、国土交通省が主催し、下水道分野で社会に貢献した好事例を表彰するもの。

 堺市にとっては、今回を含め4回目の循環のみち下水道賞受賞で、グランプリは平成28年度以来の2回目となる。

 グランプリ以外の各部門の受賞団体・事例は次の通り。

 【イノベーション部門】東京都下水道局「排水設備業務へのDX導入と他自治体への展開」▽福岡市・JA全農ふくれん「福岡市生まれの再生リンが巡る広域循環モデル、テイクオフ!~JAグループと共働しオールウィン体制を構築~」▽熊本市「漁業・農業との連携・協働による下水道資源の活用~40年に及ぶ地域との信頼関係の構築~」▽一般社団法人CWP、管清工業「技術人材の育成及び活用を通じた、東ティモールにおける下水道ビジネス市場の創出」

 【防災・減災部門】東松島市「産学官連携マンホールトイレ設置運営マニュアル作成」▽倉敷市「行政・市民・事業者みんなが自分事として取り組む浸水対策」▽松山市公営企業局「上下水道部門が一体となった災害体制の確立とDXを活用した実行力強化」

 【アセットマネジメント部門】柏市、柏管路包括共同企業体「下水管の状態が一目瞭然!ー劣化ハザードマップの活用ー」▽三浦市「〝フルセット”のコンセッション事業導入~三浦市公共下水道(東部処理区)運営事業~」

 【広報・教育部門】新潟法律大学校、新潟市「Gゼミ《新潟法律大学校下水道広報部》行政と連携したPR実践」


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