東南アジア展開に意欲 東亜グラウト工業、シンガポール管更生会社・OLT社の経営権取得 マイクリップに追加
東亜グラウト工業(山口乃理夫社長)は、1日付でシンガポールに本社を置くオー・ライナー・テクノロジー社(OLT社)の経営権取得(株式譲受)を発表。海外子会社として管路グループ傘下に収めた。今回のOLT社への資本参加を足掛かりに、同国における管路更生事業への進出のみならず、将来的に東南アジア周辺国への管路更生事業や他事業の展開を推し進めたい考え。
OLT社は、同国における管路更生事業のリーディングカンパニーで、多様な管路更生技術を保有するとともに、カメラ調査、管洗浄から管更生工事まで自社完結できるなど管路分野でバリューチェーンを展開している。今後、OLT社に対し役員を派遣するほか、現地日系企業との協業や民間案件などへの受注拡大支援などに取り組む。
東亜グラウト工業は、インフラメンテナンスや防災など国土強靱化関連事業を中心に業容拡大を図っており、中でも管路更生事業は国内トップシェアを誇る光硬化工法実施権者として同工法の普及を先導している。成長戦略の一つに海外での事業展開を掲げていた。
【OLT社の概要】▽設立=1999年5月▽事業=土木建設業(上下水道維持補修、新規布設)▽従業員数=72人