新生「光硬化工法協会」発足 LCRとFRP協が大同団結 マイクリップに追加
9支部686社で
光硬化工法協会(LCR)とFRP工法協会の大同団結による新生「光硬化工法協会」が発足した。11日に浦安市内の東亜グラウト工業浦安技術センターで設立総会が開かれ、事業計画および定款などを審議し承認された。双方の協会が独自に保有する本管・マンホール更生、そして取付管更生・部分補修技術をワンストップソリューションで扱う体制が整うことによる提案力強化などのシナジーを見込むほか、会員相互の情報交流・連携を促すことで業界内で存在感を示していく。管路施設の更生・修繕技術を包括的に扱う新組織として、会員総数686社で新たな船出を迎えた。
同日に開催した各協会の総会で、光硬化・FRP双方の協会の発展的解消が決議され、2協会の統合により新たに発足した新生「光硬化工法協会」へと協会事業を承継することとなった。
技術委員会については、光硬化・FRPそれぞれで設置する。支部体制については、旧光硬化工法協会の組織体制(全国9地域支部制)はそのままに、各地域の支部にFRP工法協会会員がメンバーに加わる。営業展開は双方の旧組織の垣根なく連携し、デモ施工、工法説明会に取り組む。
取り扱い工法はシームレスシステム工法、アルファライナー工法などの本管更生に加え、バーティライナー工法(マンホール更生)、FRP内面補強工法(熱・光)とFRP光硬化取付管ライニング工法と、管路改築・修繕技術が一通り出そろった。
会長には東亜グラウト工業の大岡太郎代表取締役常務執行役員が、副会長には大林道路の斉藤克巳代表取締役専務執行役員が就任した。
就任あいさつに立った大岡会長は「2年半の歳月を経て議論がまとまり今日を迎えた。ここ2、3年、改築修繕市場は様変わりしつつあり、競争激化が予見される中、双方の旧協会組織および会員、さらには発注者にとって何か資することができるのか、業界の発展に貢献できるのかといったことを考えて、たどり着いた」と語った。
各支部長は次の通り。
▽北海道=宮永雅己(宮永建設代表取締役社長)▽東北=板山豊(東亜グラウト工業副支店長)▽北関東=徳山良一(真下建設専務取締役)▽南関東=桑木大輔(東亜グラウト工業支店統括〈東日本担当〉)▽北陸=小林祐一(キープクリーン代表取締役)▽中部=相澤宏暢(山越代表取締役社長)▽近畿=前田浩司(トラストテクノ代表取締役)▽中国四国=菊池英夫(菊池建設工業代表取締役会長)▽九州=梅林勲(三和綜合土木代表取締役)。