管路包括で契約締結 横浜市 マイクリップに追加
横浜市環境創造局は4月26日、中大口径の下水道管を対象とした、複数年契約による包括的な維持管理業務委託の契約を、二つの共同企業体と締結した。民間のノウハウや新たなアイデアを最大限に活用し、業務の一層の効率化につなげる。
口径800mm以上の本管と関連するマンホールとの取付管を対象に、複数業務をパッケージ化し業務を実施する包括的維持管理業務委託を、今年度から3年間にわたり実施する。対象エリアは市内全域で、北部4処理区と南部5処理区に分けて2件の委託とした。対象施設は市内の中大口径管約1万1900kmで、業務期間は4月26日から令和6年3月29日まで。業務内容は計画的詳細調査業務、緊急詳細調査業務、緊急清掃業務、緊急修繕業務、統括・マネジメント業務。
このうち計画的詳細調査業務は、両業務委託合わせて3年間で延長約450kmを実施する。市内の中大口径管のうち布設後30年以上経過した管は約1500kmあり、同局ではこれについて10年間でTVカメラや目視で詳細調査を行う計画を策定。平成30年度から3年間は直営で年間約150kmを実施しており、両業務の委託でもこのペースを継承する。
受託者候補は、プロポーザルを実施し外部有識者による評価を踏まえて選定。選定した2候補者は委託契約の締結により受託者となった。
横浜市中大口径下水道管路施設包括的維持管理業務委託(北部)の受託者は、ヤマソウ・管清工業・ビッグバレイサービス・横浜市下水道管理協同組合・協同清美・日本土木設計特定業務委託共同企業体で、契約額は9億1999万6000円。同業務委託(南部)の受託者は管清工業・ヤマソウ・ビッグバレイサービス・横浜市下水道管理協同組合・協同清美・日本土木設計特定業務委託共同企業体で、契約額は8億9999万8000円。