DX技術が多数登場 アイスピグ研、国内導入15周年記念イベント マイクリップに追加
アイスピグ研究会(松井正樹会長)は8日、都内で日本導入15周年記念イベント「上下水道管路維持管理技術フォーラム―調査・診断・洗浄技術の最新動向―」を開催。最新の管路調査技術やアイスピグ洗浄の国内外の動向が紹介された。日本非開削技術協会が協賛した。
冒頭あいさつで松井会長は「われわれが直面しているのは、膨大なインフラを限られた時間と要員でどのように清掃していくかということ。この大きな課題を、DX技術によって省力化を図りつつ確実に達成していくことを迫られている」との認識を示し、「今日は限られた時間ではあるが、意義あるものにできれば」と成果に期待した。
第一部では、最新下水道管路調査技術をテーマに4社の担当者が登壇。東亜グラウト工業からは同社の上下水道DXの取組み、日本エレクトロセンサリデバイスからは500万画素の高解像度センサーを搭載した自走式展開カメラシステム「Smart Pipe Inspection System(SPIS)」、九電ドローンサービスからは飛行ドローン「ELIOS3」および「IBIS2」を用いた点検調査、SUEZ(スエズ)傘下のOptimatics(オプティマティクス)からはスエズの浮遊型下水道管路調査技術「SewerBall(スワボール)」が紹介された。
第二部では、はじめに東亜グラウト工業の豊嶋達也氏が、AIで水道配水管の洗浄方法および洗浄範囲を選定するツール「Opti Clean(オプティクリーン)」について説明した。
続いて、スエズグループの技術者であるフィル・ペティット氏が、英国でのアイスピグ洗浄の取組みを紹介。アイスピグの歴史を振り返った上で、近年の特筆事例として、2024年5月にイングランド南西部の水道事業体でクリプトスポリジウムの集団感染が発生した際、管内に残留した寄生虫の清掃用としてアイスピグが採用されたことについて解説した。また、現在需要の大半を占めている上水道以外の新たな適用分野として、下水圧送管や地域熱供給用の管路、民間企業の工場を挙げ、それぞれの事例を紹介した。
また、同じくスエズグループの技術者であるダニエル・リース氏が、アイスピグの世界展開の方向性について講演した。

