技術講習会でDX動向学ぶ 光ファイバー協 マイクリップに追加
日本下水道光ファイバー技術協会(神山守会長)は11月7日、都内で令和7年度光ファイバー技術講習会を開催した。管内水位・歪み監視・測定に活用できるセンシング技術として近年注目を集める下水道光ファイバーに関する動向や、昨今現場実装が進むドローン技術が紹介された。今年度改定した下水道光ファイバー技術マニュアルの解説や、センシングの要である心線監視装置の実物展示も行われた。
冒頭あいさつで同協会の鈴木穣専務理事は「八潮市の道路陥没事故を受け下水道管路の状態監視を効率的に行う必要性が認識された。今回の講習会では、国の施策に対応した技術を紹介する。皆さまの業務に役立てば」と話した。
技術講習会では、国土交通省大臣官房参事官(上下水道技術)付の辻亮水技術係長と、NJSの稲垣裕亮氏、明電舎の髙倉正佳副部長が登壇。
辻係長は、下水道行政の動向として八潮市の道路陥没事故や能登半島地震を受けて設置した各種委員会・検討会の議論の内容や、DX推進に向けた国の技術開発支援の取組み状況を紹介した。
稲垣氏は、同社が下水道管路の点検調査用に開発した飛行式・水上走行式・潜水式ドローンについて説明。飛行式・水上走行式では高解像度のカメラ映像で潜行目視同等の点検調査が行える点、潜水式は音響ソナーにより継手のズレや漏水箇所の探知も可能な点を強調した。
髙倉氏は、光ファイバーセンシングに関する技術動向やインフラ維持管理での適用事例を解説。鉄道橋梁、道路、超高温設備、船舶など多様な分野で光ファイバーセンサーを用いたモニタリングの活用が進んでいることを紹介するとともに、「血管・神経細胞のようにあらゆる社会インフラに光ファイバーを張り巡らせることで社会インフラの予防保全や健全化に貢献できる」と今後の展望を語った。
技術講習会では、このほか、改定版技術マニュアルの「ケーブル維持管理編」「ケーブル設計編」「ケーブル施工編」各章の解説と施工の要点について講習が行われた。