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職員向けイベントが盛況 京都市、環境・DXテーマに新技術ミーティング マイクリップに追加

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  • DX推進の取組みを紹介
  • VR教育コンテンツを体験
  • 空中ドローンを操作

 京都市上下水道局は9月5日、「京の下水道新技術ミーティング2024」を開催した。環境とDXをテーマに、日本下水道事業団の基調講演や出展企業10社によるブース形式の技術紹介が行われた。同局職員204人のほか、近隣事業体などからも15人が来場した。

 同イベントは、環境やDX技術に関する最新情報の収集や、職員の意識向上を目的とするものとして企画され、今回が初めての開催となる。

 基調講演では、JSのDX戦略部建設DX課・及川宗課長が「JSにおけるDX推進の取り組み」と題して、DX推進基本計画の概要やDX事例を紹介した。

 JSが令和4年度から5カ年を計画期間として策定したDX推進基本計画では、10年後に見据える姿として「遠隔臨場やデジタル出来形管理の一般化、BIM/CIMを活用した円滑な情報伝達等を災害時対応に迅速に活用すること」を目標としていると紹介した。

 DXの推進には、「阻害要因となる固定観念の克服や職員の意識改革がまずは必要」とし、社内研修のDX化など、事業団内部のDX化に取り組んでいる。

 また、従来のBIM/CIMの考え方では、「精緻な3次元モデルを作る必要があり、後に必要としない範囲までモデル化することとなり過度な負担が発生すること」が問題点であると指摘。JSのBIM/CIMの考え方としては、「あくまで目的は情報のマネジメントによる生産性の向上」と述べ、「プロジェクトの特徴に応じて活用の目的や実施内容を受発注者間で協議し、3次元モデルだけではなく点群データや360度画像等を含めて活用していく方針である」と説明した。

 体験型ブースでは、明電舎がVR教育コンテンツを紹介。VR上に電気設備を再現することで遠隔地から操作手順や内部構造を安全に学ぶことができる同技術は、実際に体を動かしながら点検作業等を体感できるとして、参加者からは「安全に楽しみながら作業を覚えることができる」などの声が寄せられた。

 また月島JFEアクアソリューションは、空中ドローンやロボット点検技術を紹介。職員数の減少や高齢化が課題となる中、老朽化が進む上下水道施設の点検、管理業務の効率化が期待されるDX関連の技術の操作を体験した参加者からは、「想像していたよりも操作が簡単だった」などの感想が寄せられ、多くの来場者で賑わった。

 その他の出展企業は次の通り。

 ▽石垣▽NJS▽クボタ▽神鋼環境ソリューション▽水ingエンジニアリング▽大成建設▽日新電機▽メタウォーター


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