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2024年320日 (水) 版

積水化学ら7者JV、武蔵野市管路包括契約 マイクリップに追加

 積水化学工業環境・ライフラインカンパニー(平居義幸プレジデント)を代表企業とする7者JV「むさしの下水道管路共同企業体」が武蔵野市と下水道管路施設維持管理業務の委託契約を締結した。締結日は11日付。一部市街を含む武蔵野市内全域にて、管きょ・マンホール・汚水ますおよび取付管・雨水貯留浸透施設・ポンプ施設(一部業務のみ)を対象とする。契約期間は4月1日から4カ年。業務委託料は約15億9000万円。

 JV構成員は、積水化学工業環境LLC(東日本支店)、淺間保全工業(武蔵野支店)、管清工業(東京本部西東京営業所)、三栄建設(武蔵野支店)、西部土木、日本水工設計(東京支社)、武蔵野トランスポートの7者。業務内容は、▽統括管理業務▽計画的維持管理業務▽住民対応等業務▽問題解決業務▽改築業務▽計画策定支援業務の計6項目。

 武蔵野市では、昭和40年代に集中的に管路施設を整備したため、今後、老朽管路が急激に増加する見込み。それに伴い増加する老朽化対策と事業費に対し、執行体制の確保、効率的な事業運営による経営の安定化を図っていくため、長期包括契約方式を試行的に導入することを決定。令和4年12月にはサウンディング型市場調査(説明会)を実施するなど民間事業者の参入意向や事業内容等に対する意見を調査し、その結果等を踏まえ令和5年8月に公募型プロポーザルを実施していた。

 代表企業である積水化学工業は、統括管理業務を担当し、現地事務所に統括責任者を配置して、市の窓口となるとともに業務全体のマネジメントを行う。同社としては、河内長野市、大阪狭山市、岩見沢市、堺市、柏市に続く6件目の受託。これまでの案件で蓄積してきた経験とノウハウを最大限に発揮し、下水道管路PPPのパイオニアとして、武蔵野市の下水道事業に貢献していくとしている。


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