研究開発助成、11テーマ採択 フソウ マイクリップに追加
フソウは4日、水事業や環境・エネルギー分野の研究や活動を支援する「フソウ技術開発振興基金」について、今年度の採択課題11題を公表した。創業70周年記念事業の一環として2016年に設立したもので、助成件数は今回採択したものを含めて通算89題となる。今年度は助成金額を1件当たり上限100万円、総額1000万円として8~9月に研究課題を募集していた。
採択案件のテーマと申請者は次の通り。
「蛍光染色とスペクトル分析に基づく活性汚泥性能の推定手法の開発」中屋佑紀(北海道大学大学院)▽「水環境で有機ハロゲン化合物を高選択的に分離するハイドロゲルの創成」呉羽拓真(弘前大学大学院)▽「持続可能なプロセスによるナノポーラスSiの合成と蓄電素子への応用」山田駿介(東北大学大学院)▽「優れた電子供与部位を有する共有結合性金属―有機構造体の二酸化炭素光還元触媒能の評価および機構解明」芳野遼(東北大学金属材料研究所)▽「難分解性物質除去、臭素酸抑制、低コスト化の同時達成のための超短時間オゾン処理の検討」川口康平(京都大学大学院)▽「原虫汚染指標としての大腸菌およびウェルシュ菌芽胞に関する下水特異的遺伝子マーカーの適用」中西智宏(京都大学大学院)▽「室温合成硫黄ポリマーを用いた水中からのレアメタル回収」小林裕一郎(大阪大学)▽「無線振動モニタリングと振動解析による水管橋点検手法の確立」鍬田泰子(神戸大学大学院)▽「マイクロ波照射を循環加温に用いた新たなメタン発酵システムの開発」戸苅丈仁(公立鳥取環境大学)▽「アルカリ減圧法によるコンポストからのアンモニア高効率回収法の開発」小山光彦(長崎大学)▽「カビ臭発生を予測する藻類分析手法の開発」ボワヴァン・サンドリン(長崎大学大学院)