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MP管理と下水熱で BーDASH説明会、肥料化・エネ利用の事例も マイクリップに追加

 国土交通省下水道部は4日、BーDASHガイドライン説明会を札幌ドーム内で開催した。間もなくガイドライン化を迎える2技術について、官民で構成する共同研究体がその概要を説明したほか、ガイドライン化を果たしたBーDASH技術を導入した二つの地方公共団体からその効果や活用事例などが共有された。

 開会のあいさつに立った国交省下水道部の工藤真下水道国際推進官は、「ガイドライン化は、BーDASHの取組みにおいて一つの大きな成果」と述べつつ、「国交省の目的としては、このガイドラインをいかに普及させていくかという点にある。この場をきっかけにして、活用に向けた取組みにつなげていただければ」と呼び掛けた。

 ガイドラインの概要説明は、クリアウォーターOSAKA・クボタ・河内長野市・今治市・赤磐市共同研究体が実証を担った「IoTとAIを活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術」、東亜グラウト工業・丸山工務所・十日町市共同研究体が実証を担った「小口径管路からの下水熱を利用した融雪技術の実用化に関する技術」の2件が行われた。

 CWOらの実証は、AIを用いてマンホールポンプの異常運転を検知し、施設への緊急出動回数や異常運転時間を削減し、維持管理の効率化・低コスト化などを目指すもの。東亜グラウト工業らの実証は、老朽管の更生時に管路内に採熱管を設置し、下水熱を回収するとともに、各種センサーでヒートポンプなどの制御を自動化するもの。

 導入事例の説明では、近年の政策動向を踏まえ肥料化やエネルギー利用技術を対象とした2件について説明があった。石川県が脱水乾燥システムにおける下水道の肥料化・燃料化技術の要素技術を、唐津市が高効率消化システムによる地産地消エネルギー利用技術の導入事例を紹介。導入に至るまでの背景や流れとともに、導入によって期待される効果などについて共有された。


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