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2023年315日 (水) 版

水位監視システム、農業施設にも展開 NJS マイクリップに追加

2023/03/15 産業 製品・技術

 NJS(村上雅亮社長)は下水管内水位をリアルタイム観測するIoT活用システム(SkyManhole)を開発・提供している。このほど、同システムを発展させ、新たに農業用施設への適用を開始することを明らかにした。なお同システムは「農業農村整備民間技術情報データベース」にも登録されている

 NJSが開発した水位観測システム「SkyManhole」は、下水道管内に取り付けた圧力式水位センサーで得られた水位情報をLPWAにより一元的に情報集積させることで浸水リスクを広域的にモニタリングし、防災・減災対策の高度化を実現するもの。雨水排水施設の運転最適化や避難情報の早期発出、浸水シミュレーションの精度向上などへの活用が想定される。

 溢水の可能性がある都市河川や冠水の危険がある道路等、市域内のさまざまな施設に適用が可能で、今回、適用範囲を拡大しより有効な災害対策を実現するため、ため池等の農業用施設向けにシステムの見直しを図った。大雨災害が多発する中、これらの農業防災施設の機能向上と監視がますます重要となると見込み、技術の水平展開を試みた。


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