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包括管理業務の「定規」に CWO、ISO55001を認証取得 マイクリップに追加

登録証を手にする河谷社長(右)

 クリアウォーターOSAKA(河谷幸生社長)は、大阪市下水道包括業務委託に関する下水道施設の包括的維持管理業務を対象に、アセットマネジメント(AM)システム国際規格のISO55001:2014(JIS Q 55001:2017)の認証を取得。1月19日に同社本社で認証機関・日本環境認証機構(小野寺浩幸社長)による登録証の授与式が行われた。

 クリアウォーターOSAKAでは、令和3年8月に認証取得に向けた検討・分析を開始。4年2月には、大阪市の包括業務委託の要求水準に応える品質・リスク管理・効率的なコスト管理を行うため、中期経営計画とAM方針を策定し、業務体制を構築。同時に、社会から信頼される「下水道トータルマネジメント企業」として国内外の下水道事業に貢献するという事業戦略を打ち立てた。

 事業戦略の9本の重点施策の一つにAMシステム構築を位置付け、3年8月から認証取得の取組みを開始し、昨年12月19日付で認証を取得した。

 今回の認証範囲は、総務部、経営企画部および事業部の市岡下水処理場、住之江管路管理センター。今後、事業戦略部や他の下水処理場、管路管理センターへの対象拡大を目指す。

 今後、社員一人ひとりがAMシステムを、いわば「業務の定規」として活用することにより、業務の効率化や精度向上を図る。社内のナレッジセンター、下水道DXセンター、下水道技術研究所、下水道人材開発センターとも連携し、アセット・維持管理情報や技術スキルを集積し、これを可視化して運転支援等に反映させることも目指していく。

 河谷社長は「当社は、昨年3月で大阪市からの5年間の第1期包括業務が終了し、今年度から20年間の第2期包括を新たに受注し、業務に入っている。大阪市民の安全・安心を守る一翼を担う重大な責務を担うことを鑑み、リスクマネジメントを徹底し、業務の品質と安全管理を確保することが重要だ。これらを確保するための仕組みとして、ISO55001の認証取得を切望していたところであり、今後、業務に組み込んで取組みを進めていく」とあいさつ。

 小野寺社長は「下水道をはじめとする公共財は昨今、長期使用に耐えるための維持管理に努めることが喫緊の課題となっている。AMシステムを活用して潤滑な維持管理につなげていただければ」と望んだ。


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