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2022年1228日 (水) 版

企業内大学開講先輩社員講師に CWO マイクリップに追加

講義の様子

 クリアウォーターOSAKA(CWO、河谷幸生社長)は、企業内大学「コーポレートアカデミー」を開設し、技術継承と社員の育成に努めている。中堅以上の社員が講師を務め、希望する若手社員が参加する形式。事務職・技術職が互いに業務内容を把握し、さらには、同じ技術職でも別の分野の業務内容を知ることで「気づき」の機会になることを狙っている。

 11月の講義では、同社経営企画部の森田真史経営企画課長が「みずから考える下水処理」と題して講演。森田課長は、日々業務に携わる中で、誰もが業務に関連する「暗黙知」を蓄積しているが、それは他人から客観的に見えないため、そのままでは他人と共有する形(形式知)にはなり得ないと問題提起。

 マニュアルは、暗黙知を形式知化したものだがそれを鵜呑みにせず、「自ら」体系的・論理的に物事を考える必要があると説いた。また、自分にとっての「当たり前」を当たり前で終わらせない「気づき」、自らの仕事に誇りを持つ「価値の認識」が不可欠とした。

 下水処理については、原料を厳選できる工場で

の生産工程と異なり、原料となる流入下水の水質や水量をほとんどコントロールできないことが特徴として、工学的レベルからみた高度性を強調。その一方、下水処理が適正に行われないと、循環のみちの断絶、公共用水域の水質悪化、生活環境の悪化につながる不可欠な事業であり、重要な価値があり誇りを持つべき業務であると話した。


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