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新たな共生拠点がオープン、「水まもりトイレ」を披露 管清工業・厚木の杜環境リサーチセンター マイクリップに追加

2022/11/09 産業 企業
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  • テープカットで完成を祝った
  • 百日紅を記念植樹

 Kグループ(管清工業、カンツール、スワレント)は2日、「厚木の杜環境リサーチセンター」グランドオープン記念式典を開催した。同センターは技術向上研修・研究開発、災害時の避難場所・支援ベースキャンプ、地域住民が自然と触れ合える体験機会の場の三つの目的を持つ施設。敷地面積は約1万坪で、下水道の歴史が学べるミュージアム「長谷川記念館」や直径1500mmの下水道管の中を探検できる施設、森の中を散策する遊歩道、ビオトープなどが整備されている。地域・社会との新たな共生を生み出す拠点として役割を担っていく。

 第1部「水まもりトイレ」除幕式では、来賓を代表し、厚木市の小林常良市長が「『他の人がやらないことをやる』という管清工業の姿勢に感銘を受けた。新しい研究開発がこの厚木の地で行われ、全国、ひいては世界に発信されることに期待したい」と祝辞を述べた。

 その後、管清工業の長谷川健司社長、小林市長、今井絵理子参議院議員、日本下水道新技術機構の塩路勝久専務理事、2022ミス日本「水の天使」の横山莉奈さんによるテープカットが行われた。

 今回お披露目された「水まもりトイレ」は、同社の使命である「水環境を守る」と「厚木の杜」を合わせ、命名された。円形の建物の周囲に水の庭を配置することで、水に浮かぶトイレをイメージ。内部にはヒューム管製の手洗い場を設置したほか、車椅子や乳幼児に対応したトイレも整備され、誰でも使いやすい構造。建物を上部から見ると、同社のロゴマークが現れるデザインとなっている。

 また、今井議員、2022ミス日本「みどりの女神」の成田愛純さん、管清工業の伊藤岩雄専務取締役により、百日紅が記念植樹された。

 第2部の開所記念式典では、冒頭、管清工業の長谷川社長が下水道管きょの老朽化、水道行政の移管など、今後の下水道業界において鍵となるトピックを挙げつつ、今井議員が活動のテーマとする「共生」をキーワードに、「より良い下水道サービスを提供していくために、当社の経験を共有しながら、同業他社と切磋琢磨していくことこそが『共生』。その拠点がこの厚木の杜。ぜひ多くの方に活用していただければ」とあいさつした。

 来賓を代表してあいさつした下水道機構の塩路専務理事は、出前授業を通して地道な下水道広報を続ける同社の姿勢に敬意を示した上で、「今日を通過点に300年と言わず、600年、1000年と下水道管きょ、そして地域、日本を支え続けてほしい」と開所を祝した。

 このほか、特別演目として今井議員による基調講演「未来へ向けた共生社会の実現に向けて」や、管清工業の長谷川社長との対談が行われた。


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