短時間施工を追求 アクアインテックら、オールライナーHM展開へ マイクリップに追加
審査証明取得
期待の新工法(下水道展での参考展示)
アクアインテック、管清工業が開発した新たな管きょ更生工法「オールライナーHM工法」が日本下水道新技術機構の建設技術審査証明を取得した。短時間施工の追求を果たしたラインアップとして今後、普及団体であるオールライナー協会での取扱いが待ち望まれる。
既存のオールライナーZ工法の後継技術として3年以上をかけ開発を進めていたもので、開発コンセプトに▽オールライナーZと比較し約25%の薄肉化▽加熱時間20~50%短縮▽材料使用期限の延長(2週間)――を掲げていた。
工法分類は自立管形成工法(現場硬化管)で、施工方式は従来同様に温水・蒸気硬化を採用。地盤変位に伴う既設管への追従性を有し、レベルⅡ地震動に対応した耐震設計も可能とのこと。
適用範囲はφ150~600で、鉄筋コンクリート管、陶管、塩ビ管など多様な管種に対応する。審査証明では、規準達成型・開発目標型双方の開発目標を満たすことが確認されている。今後は、φ800までの適用範囲拡大が目下の開発テーマとなっている。
老朽化ストック増大、担い手不足、そして施工時間の制約現場への対応という市場ニーズに刺さる競争力優位の新工法として現場採用が進むものと見られる。