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環境問題へ積極姿勢で NJS、新中期経営計画を策定 マイクリップに追加

2021/03/03 産業 企業
コンサルタントの枠を超え問題解決へ

 NJS(村上雅亮社長)は2月12日、2023年までの3カ年を対象とする中期経営計画を決定した。コロナ禍や気候変動に伴う災害の頻発・激化を踏まえ、環境問題に積極的に対応する姿勢を前面に押し出している。

 経営の基本方針には、「水と環境のサービスを通じて豊かで安全な社会を創造する」というミッションに向け、水と環境の事業、社会への貢献、人材育成を掲げた。また、前計画(2017年策定、2018年改訂)で打ち出した「水と環境のコンサルティング&ソフトウェア」を今期も継続し、ソフトウェアや関連システムの開発を推進する。

 中期事業方針としては、社会的な環境関連の取組みの加速を踏まえ、①環境先進企業を目指す②水と環境のソリューションパートナーとしての機能強化③新事業を創出する――の三つを設定した。このうち①では、コンサルティングにおけるKPI(評価指標)による環境への貢献度の把握や、地域貢献活動を通じた社会との共生・強調を進めていく。

 ②では、コンサルタントの枠を超えた問題解決に取り組むため、主要な活動分野を▽コンサルティング▽ソフトウェア▽インスペクション(インフラの点検調査)▽マネジメント(事業運営支援)▽グローバル(海外事業)の5分野とする。コンサルティングでは脱炭素社会に向けたサービスの拡充、ソフトウェアではDXの推進を大きく打ち出した。グローバルでは日本の公衆衛生文化の発信を盛り込んだ。

 数値目標としては、2023年期の連結売上高220億円(2020年期=190億円)、営業利益28.5億円(同=24.7億円)、純利益18.7億円(同=17億円)を目指す。なお、前計画の目標は2020年期の営業利益17億円、純利益12億円で、実績はこれらを大きく上回った。


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