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下水道で2案件に栄誉 インフラメンテ大賞、オンラインで表彰式 マイクリップに追加

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 国土交通省ら7省合同による第4回インフラメンテナンス大賞の表彰式が8日、国交省内の会議室で開かれ、インフラメンテナンスの優れた取組みを行った35団体に対し各省大臣賞などが授与された。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、オンライン上での開催となった。表彰式で赤羽一嘉国土交通大臣は、「国土交通省としても、集中的なインフラ老朽化対策に全力で取り組んでいく。取組み推進に当たっては、産学官民の連携が不可欠であり、引き続き関係者の皆さまのご尽力をお願いしたい」と述べた。

 今回は過去最多となる288件の応募があり、有識者による選考委員会(委員長=三木千壽東京都市大学学長)の審査を経て、受賞者を決定した。

 下水道分野では、地域住民との交流の取組みを行った管清工業が国土交通大臣賞を、下水道管の更生を手掛ける京環メンテナンスが防衛省の優秀賞を受賞した。

 管清工業の取組みは「下水道管内調査のライブ映像公開による下水道の見える化と地域住民との交流」。下水道管内のTVカメラ調査現場にモニターを設置し、興味を持った住民に、同社社員がパネルなどを用いて説明を行い、下水道の役割や適切な使用方法を啓発した。

 京環メンテナンスの取組みは、自社開発「RAKUYUーZ工法(不断水水替工法)」。目詰まりで工事が中断する、家庭の排水が制限される、広い範囲での交通規制が必要となるなど、水替を行う上での課題を汚水用ポンプと特殊プラグにより解決したもの。

 講評に立ったインフラメンテナンス大賞選考委員会の三木委員長は、「今後のインフラメンテナンスに大きな変化をもたらすことを期待できる新しい技術の開発や、メンテナンスの実施現場を効率化するための工夫、地域の皆さまとの交流を通してインフラの重要性を啓発するものまで、応募内容は多岐にわたるものであり、皆さまの日頃からのご努力に敬意を表したい」と述べた。

 インフラメンテナンス国民会議の家田仁副会長が受賞者へのメッセージで、「(インフラメンテナンスに携わる)個人の貢献と努力にわれわれはもう少し目を向けなくてはならない」と述べつつ「受賞された団体にも個人がいる。会社の中でもその個人の名前をアピールしてほしい。外の方に対しても『仕事をしたのはこの人だ』と出してほしい」と呼び掛けた。

 第5回のインフラメンテナンス大賞は今年度中に公募を開始する。


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