製造拠点が完成、年内の供給開始へ 光硬化型人孔更生「バーティライナー」 マイクリップに追加
バーティライナー(試験風景)
リグドロップ(本社=東京都新宿区、森岡真一社長)は、同社が更生材の製造販売を手がける光硬化型自立マンホール更生工法(バーティライナー工法)について、このほど更生材製造拠点の整備が完了したことを明らかにした。国内の工場に製造ラインを設けたもので、年内の更生材の供給開始を目指す。
バーティライナー工法は、光硬化性樹脂を用いた現場硬化タイプの自立マンホール更生工法。平成30年度に東亜グラウト工業がドイツの権利元企業(Vertliner社)とライセンス契約を締結し、国内唯一の実施権者として国内での普及に向け、製造・販売に関する下地形成を進めてきた。リグドロップは、東亜グラウト工業傘下として、バーティライナー工法用更生材の製造・販売や施工機材の開発、施工指導を担っている。
今年3月には、実施権者(東亜グラウト工業)名義にて日本下水道新技術機構の建設技術審査証明を取得しているほか、今年度からの光硬化工法協会での取り扱いが検討されてきた。
リグドロップではドイツの同工法権利元企業を現地視察の上、2月から製造ラインの詳細設計に着手。その後、国内機械設備メーカーに製造委託し、7月中旬に設備が完成。8月上旬に国内工場での設備据付け工事が完了していた。現在は、本稼働に向け試運転および更生材の試作による品質管理体制等の確認を進めている状況。今後、販売資料などを整え、年内にも更生材の供給を開始したい考え。
審査証明の適用範囲は、1号マンホールおよび直壁部φ1000のマンホールで、更生材の製造延長はマンホール深さ5m分まで。更生材の供給能力は、最大8基/日を見込んでいる。